空き家管理で社会的課題の解決と社会的価値の創造

—— 日本空き家サポートに加盟しようと思ったきっかけは？

当社は、長年ガスの供給をメインにガス機器の販売や、ご自宅のリフォームなどのサービスを地域住民の皆様に提供してきました。
エネルギーと暮らしのワンストップサービスを目指していく中で、新規事業として不動産のトータルサービスを立ち上げることになったのですが、全国的に社会問題となっている空き家は、ここ日高市にも多く存在している状況をふまえて、地域社会に貢献できるサービスは何かと考えて空き家管理を始めることにしました。
空き家管理を始めようとなったものの知識がなったので、自社で作り上げるのは無理だと判断して、空き家管理サービスを提供しているいくつかの団体に話を聞いてみて検討しました。その中で日本空き家サポートは唯一動画で管理作業の様子を確認できるサービスだったことや、使用できる帳票類が全て揃っていたりと直ぐに始められるということで加盟することにしました。

—— 実際に加盟して良いと感じている点は？

本部のサポートがしっかりしていますね。加盟後には、空き家の現状から空き家管理に取り組む意義など、知識がなくても安心してスタートするための新規導入研修や、管理受託の際には管理作業から管理レポートの作成まで行う現地でのOJTなど、充実した研修制度があるので不安なく始めることができました。
また、空き家に関する相談は当たり前ですが、不動産業に関する相談などにも乗ってもらえて助かっています。よくあるフランチャイズの本部と加盟店という関係ではなく、想いを共有できる関係だと感じています。

—— 具体的にどんな取り組みを行っていますか？

とにかく周知活動を徹底しています。リフォームなどもやっていますがガス事業がメインなので、まずは空き家管理をやっているということを知ってもらうことが大切だと思っています。
過去にガスを供給させていただいていたお客様も、閉栓後そのまま空き家となっていることも多く、空き家の管理だけでなく庭の除草など些細なことでも相談できると知ってもらえるよう、ガスの閉栓立ち合い時などでも自社のサービスを案内するようにしています。
インフラ系の企業という事もあり、当社のサービスを知った方から空き家の管理や売却で困っている方を紹介していただくことも増えてきていますし、最近では、退去後の原状回復工事や入居中の修繕工事などワンストップで対応できるという事で賃貸についてもご相談いただいています。

空き家に関することをどこに相談していいかわからないという方が多く、その中には地元を離れてしまった方もいると思いますので、もっと気軽に相談してもらえるように自治体と連携して「空き家の持ち主応援隊」としても活動しています。

—— 日本空き家サポートの優れていると思うところは？

管理作業の様子を動画で確認してもらえる、これはサービスを提供する側も提供される側も安心できますね。
写真と文章だけでは伝わらないこともありますが、動画では状況を映像と言葉で伝えることができるので非常にやりやすいですし、どんな人間がどんな作業をしているかを動画で確認していただけることで、お客様には安心してもらえると思っています。
安心が信頼に繋がって色々な相談をいただけるようになり、結果的に空き家を問題化させずにお客様のお役に立てる、これが一番です。
また、今の時代はスマホで色々な情報を得られるので、SEO対策は空き家管理に限らず集客や広報面では重要だと思っています。
SEO対策は専門的な知識も必要でコストを考えると自社で行うには到底無理なので、本部が行っているSEO対策は加盟店にとって非常にありがたいですね。

—— 今後の展開はどのように考えていますか？

当社は50年近く地域住民の方々に支えられ事業を行ってきました。日高市は高齢者が多く小中学校の統廃合も計画されるなど人口も少しずつ減少しています。
人口減少に伴い空き家は今後も増えていくと思います。空き家という言葉はあまりイメージが良くないですが、空き家に対する取り組みを通じてイメージを変えていきたいですね。
その為には管理の重要性を知ってもらい、1件でも多くの空き家を管理させてもらい、売却や活用などで次世代への橋渡しができればと思っています。

将来的には使わなくなった市の施設や、廃校になってしまう学校の利活用などにも関わることができれば、地域に根差した企業としてより貢献していけると思っています。
持続可能な社会の実現の為、地域社会の一員であることを自覚し、日高市をより魅力的な街にするお手伝いができるように様々な事業に取り組んでいきます。