利用する予定のない空き家は、売却して現金化することができます。売却することで、固定資産税や都市計画税の支払い、空き家の手入れ、巡回の負担からも解放されます。空き家の売却方法には、建物をそのままの状態で「中古戸建て（または古家付土地）」として売却する方法と、建物を解体して土地のみを売却する方法があります。ここでは、所有者の費用負担が少ない、「中古戸建て」として売却する際の手続きについて見ていきましょう。※日本空き家サポートの売却「無料査定」はこちら
空き家を売却する流れ
空き屋を売却する際の簡単な流れは、以下の通りです。
査定を依頼
まずは、不動産会社に査定を依頼し、所有する空き家がどのくらいの価格で売却できるのか（査定額）を知ることからはじめます。査定は、複数の不動産会社に依頼し、比較してみると良いでしょう。
物件の査定前は、空き屋の隅々まで掃除を行い、家財が残っている場合は、あらかじめ整理整頓をしておきましょう。空き家の場合は、人が住んでいる家と比べて老朽化しやすい傾向にあるため、継続的にきちんと管理をしたり、査定前には特に念入りに手入れをしたりする必要があります。
また、物件の施行写真や図面、建築確認申請書、定期点検やリフォームの記録などを準備しておくと、「大切に扱ってきた」物件であることや、信頼のおける所有者であることアピールできるでしょう。
仲介会社を決める
査定を依頼した不動産会社の中から、最も信頼のおける会社を選び、空き家売却の仲介を依頼します。このとき、単に「査定額が最も高値」という理由だけではなく、相談のしやすさ、売却実績なども考慮しながら、依頼先を選定するようにします。
売却価格を決める
不動産会社にアドバイスをもらいながら、売却価格（売出価格）を決定します。ここで価格の設定を誤ると、買い手がなかなか見付からなかったり、相場よりも安値で売却されてしまったりする可能性があるため、慎重に検討するようにしましょう。
買い主との交渉
購入希望者が現れたら、実際の売却価格について相談や交渉をします。多くのケースで値引き交渉が行われますが、真摯に対応するようにします。購入希望者のニーズに沿って、柔軟に対応する姿勢は大切ですが、できるだけ希望の売却価格で売却できるよう進めていきましょう。
契約、引き渡し
購入希望者との交渉が成立したら、不動産会社の指導の元、契約書を作成します。全ての書類が揃い、手続きを終えたら、鍵を渡して引き渡し完了です。
空き家管理の全国ネット「日本空き家サポート」を活用した売却
所有する空き家の維持や管理が難しくなっても、すぐに売却を決断するのは難しいでしょう。費用負担や手続きの全容も見えにくく、不安も大きいはずです。その場合は、空き家の管理や売却、賃貸住宅への転換、解体など、空き家にまつわるさまざまな問題をワンストップで解決できる、空き家管理の全国ネット「日本空き家サポート」にぜひご相談ください。
「日本空き家サポート」では、加盟審査をクリアした全国地場の信頼のおける不動産会社「空き家サポーター®」と提携し、親身になってご相談を承ります。空き家の売却に関する専門知識はもちろん、その土地にまつわる不動産事情などにも精通しているため、安心しておまかせください。
空き家を売却するときに慌てないよう、上述したような売却の流れを抑えておくと安心です。なお、空き家を売却処分する際は、別コラムの「空き家を売却する際に注意すべきこと」を参考にして、準備を進めていきましょう。