家の終わりまで見守る。それが建築会社の役割

—— 日本空き家サポートに加盟しようと思ったきっかけは？

ハウスビルダーとして、建てた家は最後まで責任を持って見守って行きたいという想いがある中で、どうしても空き家になってしまった期間はその責任を果たせていないというのを常々感じていました。
何とかしてその空白期間を埋めることができないかと、3年程かけて空き家管理を含めた空き家対策等の様々なセミナーや勉強会に参加しました。
日本空き家サポートの空き家管理サービスは、まさに自社が果たせていない責任の隙間にピッタリとはまるサービスだと実感し加盟を決めました。
空き家が今後も増え続けるのが確実であるという時代背景も加盟の後押しとなった要因です。

—— 実際に加盟して良いと感じている点は？

空き家管理サービスを導入したことにより、代替わりにより発生した空き家や、売却活動中に発生した空き家の期間でも家との繋がりを保ち続けることができます。
我々の仕事は家を建てたら終わりではなく、そこからがスタートなので、その家が無くなるまで見守り続けることができるようになったのは本当に良かったです。
建築会社が家の終わりまでしっかりと責任を持つというのは、社会的な役割としても当然だと思いますので、その責任を果たすことができるので助かっています。

—— 具体的にどんな取り組みを行っていますか？

自社では物件毎に担当者を決めたり、空き家管理担当者として1人の社員を任命することはせず、社員全員が空き家管理作業を実施することができる体制作りをしています。
このような体制を作ったことにより、イレギュラーにも即対応できますし、一人一人のスケジュール管理の意識にもいい影響が出てます。
また皆が実際に実務を経験することによってノウハウを共有できますし、意識も高まっています。実際にやっているので様々なお客様に紹介し易くなるといった効果も出ています。
具体的な取組みとしては自社で施行した高齢者施設を中心に訪問させていただき、ポスターやパンフレットを置かせて貰ってます。施設側からもいい取組ですね、とお褒めのお言葉をいただくことが多いですね。

—— 日本空き家サポートの優れていると思うところは？

実際に家の中に入って作業をする空き家管理というのは、簡単なように見えて実は非常に奥の深い難しいサービスだと思っています。
物が無くなったり壊したりといったトラブルが発生することも十分に考えられます。そのような事態にもしっかりと対応できるような仕組みは自社では作り上げることが難しかったので、安心して取り組むことができる仕組みが完璧に用意されているのはとても優れていると感じています。

—— 今後の展開はどのように考えていますか？

カメヤグローバルでは長期優良住宅を標準仕様とし、自社で建築した家については定期的な無料点検を全棟を対象として行っています。
また「住宅履歴」の利用による修繕やリフォーム等全てのデータを記録し、お客様への安心の提供と信頼の積み重ねに努めています。
こういった活動に空き家管理サービスを組み込むことにより、万が一空き家になっても変わらない安心をお届けして行きたいと考えています。

このような取組みを保険や緊急駆け付けサービス等も複合させた『カメヤ安心サービス』としてリリースできないかなと考えています。
地域の中で、そして暮らしの中で、“お客様との信頼関係を第一に”という絶対にぶれることのない信念のもと、カメヤグローバルプライドを持った取組みを行って行きたいですね。